「島ネタCHOSA班」2025年03月20日[No.2079]号
「沖縄の貧困を断ち切る!! 」という思いを胸に、ひとり親の子どもと保護者を対象とした無料の英会話クラスを開催している起業家の二宮徹さん。実践英会話とともに、筆記体を教えているのが大きな特徴です。なぜ筆記体なのか? 二宮さんの熱い胸の内を聞きました。
筆記体で沖縄の貧困を断ち切る!!
二宮さんが開催する無料の英会話クラスの名称は「ひとり親子ども未来チャレンジプロジェクト」。今年の5月で5年目を迎え、4年間で小5〜中1の生徒100人以上が受講しています。
主催者の二宮徹さんは、株式会社ティスコジャパン代表取締役で豊富な職業経験を持ち、英会話講師・日本語講師としても活躍中。ATMAアジア観光外国語学院の理事長も務め、米軍基地内でも英語で日本語を指導しています。
全国最下位からの脱出を
「私が無料の英会話教室のプロジェクトを立ち上げた理由はただ一つ。『沖縄の貧困を断ち切る!!』ためです」と力強く話す二宮さん。
「貧困を断ち切るためには、教育が不可欠です。中でも英語教育は、就職してからも生涯においても、この国際化の時代の中で、とても重要な言語です。しかし残念なことに、沖縄の英語力は、中学校全国学力テストで全国最下位です」
その現状を何とかしたい、と無料の英会話クラスの開催を続けてきました。昨年からプロジェクト名に「チャレンジ」との言葉を入れたのは、やりたいことを失敗を恐れずに勇気を出して挑戦してほしいという思いからだといいます。
その一方で、英語教育、特に英会話は言葉であるため、習熟度や上達が目に見えにくいという側面がある、と二宮さんは指摘します。
筆記体が自信につながる
「そこで、私どもは筆記体に着目しました。沖縄が貧困を断ち切るには筆記体の普及しかないと確信しています」
アルファベットを美しくつなげて書く筆記体は、平成元年から学校で教えられなくなっていますが、世界の英語圏では筆記体を見直す動きがあり、米国50州のうち22州、またニュージーランド政府が小学校で指導を義務付けているといいます。
「筆記体のメリットは①なんといってもカッコいい②早く書ける③指先で楽器を奏でるように単語を指で覚えられる―です」
筆記体が読み書きできるようになると大きな自信がつくばかりでなく、友達の前で書いて見せることで「どうしてこんな文字を書けるの?」「私の名前も筆記体で書いて!」と尊敬や注目を集めるという効果もある、と二宮さんは筆記体の力をアピール。そうした自信が自主学習へとつながっていく、と説明します。
この4月からは、かつての受講生である國場万智さん(当時小6、新高1)、大城香乃さん(当時小5、新中3)がアシスタントとして、ボランティアで筆記体を指導することが決まっているそうです。
授業では、ラジオパーソナリティー・タレントとしての顔も持つ二宮さんが自ら講師を務め、ユーモアたっぷりの話術を生かして世界の出来事や経済の仕組みなどを分かりやすく伝えるのも特徴。4月からのクラスは好評につき既に満員となっており、現在、9月からのクラスの受講生を募集中です(詳しくは記事下の告知をご覧ください)。
「沖縄の子どもたちが筆記体を書けるにようになること、それが私の生きた証です」と意欲を燃やす二宮さん。「人生は一度きり。やるかやらないか、チャレンジしてみましょう!」と呼びかけます。


