沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1438]

  • (金)

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「ぐるぐるグルメ」2012年10月18日[No.1438]号

陶冶処 風庵 八重瀬町友寄(2012年10月18日掲載)

大切な日の隠れ家に

 南部商業高校近く、八重瀬町友寄の集落に、琉球松に囲まれた赤瓦古民家の風情あるたたずまい。「風庵」にひと足踏み入れると、時間の流れが変化するようです。店主の金城男(だん)さん(36)は、陶芸家・大嶺實清さん主宰の読谷山焼「大嶺工房」の作品にほれ込み、その器を使いながら販売するため、10年前に店を構えました。
 しかし、そばの人気が先行。店の趣旨と合わなくなり、今年8月に初心に帰るべく、スタイルを一新させました。「大好きな器で食すということは、それだけで全てが幸せな時間になります。器は日常の最高のぜいたくです」と金城さん。
 予約を受けてから季節に合わせ同工房の器と料理で物語がつづられます。地の野菜を豊かに取り入れた献立でおもてなし。スープだけでも味わえる薫り高い風庵そば。滑らかな舌触りがたまらない濃厚なカボチャぜんざいやあぶりソーキなど器に盛られた料理は美術品のようです。
 このゆるりとした空間を創りだすため、15歳以下の入店、喫煙、撮影、読書などは遠慮していただいているという細やかな気遣い。大切な日の隠れ家にしたいものです。

MENU
*風薫る
2000円
*風庵懐石 風まかせ(昼)
4200円(10品)
*夜の風まかせ(約10品 ※1組限定4名〜家屋代込み)
5500円
*鎌倉雪ノ下life本格的珈琲(コーヒー)
*豆の水出しアイス珈琲

600円
※全て予約制です

陶冶処 風庵
風まかせ(昼)は、大嶺工房の新作・ブルーの器にあぶりソーキ、かいらぎの陶板に赤ピーマンが映えます。コバルトに謝花きっぱん店のとうがん漬、ぜいたく珈琲
陶冶処 風庵
ここでしかお目にかかれない器に囲まれながら、カウンター席でまったりと
陶冶処 風庵
コルネとサンドの店 pippi

八重瀬町友寄108
【TEL】098(996)0020
【営業時間】11時30分〜15時(月〜金曜日)、11時30分〜16時(土日祝)
夜は18時/19時〜3時間は貸し切り
【定休日】火曜日
駐車場=7台

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