「ワシントコポスト」2022年04月07日[No.1926]号
3月17日付のワシントコポストで「夫と話がかみ合わないことがよくある」と南城市のきなこさん。一言書きたくなりました。
私たち夫婦は81歳と80歳。共に暮らして53年、人生の日暮れどきを日々生きています。振り返ると夫と話がかみ合わないことは度々ありました。交際期間が短く「そんなはずじゃなかった」の連続で、夜が白々と明けるまで悩んだこともしばしばでした。子育てのこと、生き方の考え方の違い、経済のことなど数え上げたらキリがないくらい。
人生の真昼間をすぎ、和らぎ始めたのはリタイアした頃からでしょうか。これまで転勤族の夫が家庭に戻り、同じ空間で過ごし始めたときからです。少しずつ夫が何を考え、どういう人たちと関わっているか、夫には夫の大変さがあることが分かってきました。
そして今、人生の日暮れどき。「お世話になった方たちへ、ごめんなさいとありがとうをのこして終わりたい」が今の願いですが、一番身近な人にたいしてはどうか。腹が立つ時は、「ごめんなさいが間に合わなかったら」と思いとどまります。
してほしいことは口に出したり、メモにして伝えます。あれほど家事に無関心だった人が、朝食事の支度などとてもよくしてくれるようになっています。相手も同じことを考えているかもしれません。先が見えてきたことで自分の非も素直に認められるようになりました。人生のいろいろな場面、立場を見てきました。人生捨てたものではありません。
(沖縄市 金鳳花)
(編コメ)53年の月日を共に過ごし、ようやくお互いのことを受け入れ、また自分のことも素直に認められるようになったという金鳳花さん。夫婦の問題が、長い時間をかけ少しずつ解決することもあるのですね。すてきなお言葉、ありがとうございました。
専門学生、高校球児、小5と食べ盛り息子3名。特に夕飯は毎日、争奪戦です。肉や、ギョーザ、お菓子、果物等すぐに数を数え、「1人○個!」と念を押されます。
夫や私は、1つや2つ奪われるのも当たり前。食べないとも言ってもいないのに「お母さん(お父さん)は、食べない?」と聞いてきます。「いやいや、ちゃんと食べるし!」。
菓子パン・ケーキは切り分けるのですが、少しでも多いのをゲットしようと大もめです(笑)。「俺、長男!」「俺、成長期~!」と自分がたくさん取ろうと必死のやりとりの息子たち。ケンカに発展することも…。
なのに、残ったものや嫌いなものは「お前、成長期なんだろ! 食べれ」と押し付けあっています(笑)。
(うるま市 みるるん)
(編コメ)食べ盛りの息子さん3人とのにぎやかな食卓の様子が目に浮かんできます。手作りの料理をもりもり平らげてもらって、みるるんさんも母親としてうれしいのでは? 嫌いなものもちゃんと食べてくれるようになるともっといいですね(笑)。
わが家の3歳の娘はお世話好きで、最近1歳になったばかりの弟に離乳食をあげたくて仕方ない様子。
小さなスプーンにごはんをすくって弟の口に運んでくれるのはいいのですが、量が多かったり、まだ飲み込んでないのに食べさせようとしたり、こちらとしては内心「頼むから弟のことはいいから、自分のごはんを食べてくれ~!」という気持ち。そんな娘、途中から必ずと言っていいほど、弟の離乳食をおいしそうに自分で食べている。いつも、ありがとうね~(笑)。
(沖縄市 いもくりなんきん)
(編コメ)弟思いなのか、少しでも大人になりたい年頃なのか…いずれにしても愛らしい娘さんですね。弟さんの離乳食をちゃっかり食べているあたりもチャーミングです(笑)。
私の学生時代は、秋田県で過ごしました。その頃は、沖縄というと珍しいと言われ、多くの人に助けていただきました。その中でも、特にお世話になったのがアパートの大家さんです。
学校帰りのアルバイトで夜遅くなったときに部屋を散らかしっぱなしで友達とどんちゃん騒ぎをしたこと。冬が長く寒くてお風呂のお湯を使いっぱなしにして、ボイラーを壊してしまったこと。そのたびに怒られました。
学校の帰りはアルバイトをしてお金をもらう仕事をすることができたこと。沖縄のお土産を持って行ったこと。そのたびにほめてくれました。
今振り返れば、幼い私を成長させてくれました。ありがとう!
(糸満市 大人さん)
(編コメ)叱る時は叱ってくれ、ほめる時はほめてくれるアパートの大家さん。学生時代にそんな人に出会えてよかったですね。よい出会いは人を成長させるものですよね。
ある日、さあ出かけようとしたらカギがない。いつも決まったところに掛けといてる車のカギ。「ん?」とバッグや昨日着ていたコートのポケット、つい置きそうな棚、庭のテーブル等々も捜すもない。慌てる。捜すのに手間取り、日課のラジオ体操もいけなくなった。よ~く捜したものの見つからず、これは大掃除をしなさいと神様からのメッセージだと捉えざるを得ない。
会社へは体調不良で欠席届けを出した。それからタンス、服類のポケット、戸棚、6部屋(小さい)のうち使っている4部屋をくまなく捜したつもりですが出てこないのです。まるで神隠しにでも会ったよう? 明日のことを考え、とりあえず業者を呼び予備キーを注文した。
こうも忘れっぽくなったかと自分にあきれ、自信もなくなり落ち込む。老いをすごく感じている所だ。ここまでくると、もう開き直る。「それがどうした! こんなだから皆さまよろしくね」と宣言しておこうかしら。周りのみんなが何の心配もなく楽しそうに見え、でもまあケセラセラ、何とかなるでしょう。
(浦添市 宮里直子)
(編コメ)物をなくしがちな編者にとって、非常にウチアタイする投稿でした(笑)。こんなことがあると自分に自信がなくなってしまいますが「何とかなる」と言ってしまえる余裕があれば大丈夫だと思いますよ。
今年の冬はどんより曇りがちで雨が多かったですね。ようやく晴れ間がのぞいてきました。太陽の光は元気をくれます。4月からの新年度、新しい職場でフレッシュな気分で頑張りたいと思います。
(那覇市 新人)
(編コメ)4月は新しい出発の時期。新人さんもベテランさんも、新鮮な気持ちで頑張っていきましょう!