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[No.1990]

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「ワシントコポスト」2023年06月29日[No.1990]号

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毛虫は蝶になる

 集落の美化作業の休憩時、私の右腕に毛虫。鎌の柄で叩こうとした瞬間、そばの男性が「毛虫はきれいな蝶々になる」。虫にも慈悲の心がある区民に感慨をあらたにした。

(糸満市 イシミーバイ)

(編コメ)投稿のお手紙には他の話題も書いてくださっていたのですが、スペースの都合で一部を抜き出させていただきました。日ごろ接している人でも、思わぬ一面を見て見方が変わることがあるものですよね。

腕時計と息子

 4月からご縁があり、新しい職場で働いております。「よくぞウチの会社に来てくれた」と、社長が身に着けていたピカピカの腕時計を私にくれました。

 その腕時計は誰もが知る日本の老舗メーカー。そしてビックリなのが、大谷翔平モデルの腕時計だったんです。小6の息子は「父ちゃんこれ時計なの? デカイね! 光ってるね! カッコいいね!」の連呼の大興奮。「触らないでよ」とちゃんと約束したのに、仕事から帰宅すると、細い腕に固定もできずにも動き回る腕時計をして普通に遊んでいたんです。

 「父ちゃんの時計は触らないって約束したよね」。その後もこの光景の繰り返しの日々。さすがにこれでは駄目だと思い、息子に「なぜ腕時計がしたいの? 約束は守れないの?」と聞いてみました。

 すると「カッコいいから我慢ができない」と素直過ぎる答え。確かに大人の私が見ても「おぉっ!」って思うんだから、小6の息子にとっては、とんでもない迫力なんだろうな。

 「欲しいの?」っと聞くと「うん、欲しい」。「でも大人の時計だからゴソゴソだよね。だから20歳の誕生日に、父ちゃんがこの腕時計をプレゼントするよ。それだったら、触らずに待てる?」「うん、待つ」との二つ返事。

 無事に腕時計騒動は収まったと思いきや、友人と飲みに行く時、その腕時計をすると、「父ちゃん、その時計に傷付けないでよ。僕がもらうんだから大切に扱ってよ」っと必ず言われるようになってしまいました。

 かわいいわが息子よ。腕時計は、君の腕にちゃんと固定できるようになるまで、大切に扱うからね。

(宜野湾市 りゅうすけ)

(編コメ)こちらも本当はもっと長文だったのですが、スペースの都合上、まとめさせていただきました。腕時計を渡す日、息子さんはどんな青年に成長しているのでしょうか。楽しみですね。

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