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[No.2035]

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「ワシントコポスト」2024年05月09日[No.2035]号

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胡蝶蘭の開花

 鉢植えの胡蝶蘭の花が咲きました。数年前に知人から贈られたもので、毎年この時季になると見事に白い花を咲かせてくれます。「今年も咲いてくれてありがとう」と花たちに礼を言いながら水やり等の世話をしています。

 職を辞してから時間だけは余るほどあるので、ベランダの一角にゴーヤーやミニトマトなどを育てていますが、その傍らで胡蝶蘭が華やかにさいている光景は見ているだけで心が癒やされます。

(那覇市 しろまけいこ)

(編コメ)「今年も咲いてくれてありがとう」と花に語りかけるしろまさんのやさしさを浴びて育った胡蝶蘭。きっと可憐(かれん)だったことでしょう。

いなぐや・いくさぬ・さちばい

 琉球王国の戦いでは、軍勢の中に神女がいて祈りを捧げたり、戦術指南をしたりしたことがあったようで、似た状況がわが家でも起こります。

 例えば、台風情報が発令したと同時に、植え込み鉢の室内への搬入や物干し竿を折りたたむ迅速な作業が要求されます。孫同様に成長が早い屋敷の植え込みの花木も、窓の光を遮断するまでに成長します。そこで伐採作業日は週間天気予報で判断し、市のゴミ回収日のタイミングなどの作戦行動計画が要求されます。

 生活の中で多面にわたり予知能力を発揮し判断するわが家の司令官。今も昔も女性が仏壇と火ぬ神に旧暦の1日と15日に祈りを捧げている状況からして、琉球王国の戦いで神女が祈りを捧げた様子が浮かんでいる、マッサージを愛してやまない後期高齢者です。

(那覇市 松川G~G)

(編コメ)琉球王国と現代の家庭をつなげて考える視点が興味深いですね。

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