「島ネタCHOSA班」2024年05月23日[No.2037]号
私の最近推しのお菓子に、「琥珀果」というフルーツ寒天があります。やんばる 産のフルーツを使って4種類、どれもおいしいんですよ~! 名護の会社が作って いるみたいです。詳しく調べてみてくれませんか?
(名護市 クー子)
やんばる産フルーツをぎゅっと一粒に!「琥珀果」
フルーツ寒天、涼しげな見 た目でおいしいですよね。依頼 のあった琥珀果は、やんばる 産の果物で作っているというこ とにも注目です。
調査員は商品の販売を担っ ている、「合同会社OTW」に コンタクト。代表の麻生康恵 (あさお・やすえ)さんにお話 を聞くことになりました。
味は4種類
琥珀果は現在、4種類の味 がラインアップ。今帰仁村産の マンゴー、東村産のパイナップ ル、本部町産のパッションフル ーツ、今帰仁村産のグァバで す。それぞれを食べ比べてみま したが、一口サイズで食べやす い大きさに、原料ごとのおい しさ、個性をしっかりと感じ ることができます。マンゴーの 香り高さや、パインのフレッシ ュさを再現。パッションフルーツ の種の雰囲気やグァバ独特の 食感を少しだけ残しているの も絶妙です。
商品に使うフルーツは、麻 生さんが農家の方々と直接 契約。それぞれの旬の時期 になると、名護市内の加工所 でピューレ加工します。フルー ツ寒天への加工は愛知県の会 社に委託していますが、出荷 前の検品は再度名護市内に 持ち込んで、丁寧に行うそう ですよ。
地域のつながりで作る
「第一次産業を応援するた めに開発した商品ですが、農 家さんたちには逆に応援して もらっています」
そう話す麻生さん。琥珀果 の前身商品が発売されたのは 2019年。最初はマンゴー 味から始まりました。契約し たマンゴー農家さんから、他の 生産者を紹介してもらい、現 在のラインアップになったのだ とか。発売後は3、4年かけ て試食販売を重ね、地道に認 知度を高めてきたそうです。 畑に足を運ぶことも大事にし ており、農家さんの畑仕事を 手伝うこともあります。6月 からはパイナップル農家さんの 元で、袋かけ(新聞紙で作っ た袋で実を日焼けから守る) の作業をする予定です。「3 万株が栽培されている畑で、 1000個くらいは私がやら なきゃ(笑)」とのこと。麻生 さん、栽培にもがっつり関わっ ているんですね。
琥珀果のピューレ加工や検 品を担うのは、パートとして 雇用している名護市内の女性 たち。「子育てを終えた世代 の方々に、できるタイミングで 作業してもらっています」と 麻生さん。麻生さん自身が子 育てをしながら会社経営をし ているので、仕事はなるべく分 業、働きやすい仕事環境も大 切にしていると教えてくれま した。地域の人々が関わるこ とで、「みんなで作り上げた 商品」という愛着も生まれる ようです。
琥珀果は現在、那覇空港 や県内の道の駅、お土産品店 などで販売中。また現在、ア メリカと中国にも販路を広げ ています。そのままはもちろ ん、ヨーグルトに入れて食べる のもおすすめです。
合同会社OTW
名護市宮里1-28-8
南西ビル2F
050-6874-0464