沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.8]

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「ゆいレールでいこう!!」2012年11月01日[Vol.8]

ゆいレールでいこう!!


ゆいレールでいこう!!
 国際通りや沖映通りに位置する美栄橋駅。お土産店が多く並ぶ中、街行く人は観光客がメーンになりつつあります。しかし、美栄橋近辺には地元の人も知らない、さまざまな歴史の跡があることをご存じでしょうか。今回、見て楽しむだけでなく、発見や学びも取り入れたスポットを紹介します。(普天間光)

歴史に触れ感じよう
歴史に触れ感じよう

石碑。周りを木で囲まれ、貴重な歴史の一部分であることが伺えます。

歴史に触れ感じよう
たくさんの木々の中に、七つ墓はあります。
歴史に触れ感じよう
ジュンク堂書店向かいの中道に入ると、昔ならではの風景も感じられます。

 すべて漢字で書かれた石碑 新修美栄橋碑


 栄橋美駅から国際通り向けに歩くと、右手に細長い大きな石碑に目が止まります。うっすらと漢字で何か書かれていますが、一体どのような内容が書かれているのでしょうか? 今回は那覇市観光協会、那覇まちま〜いのコーディネーターガイドを勤める柴井健司さんに聞きました。
 「昔、那覇と首里は別の区域でした。当時那覇は浮島だったため、首里との交通が不便だったようです。そこで、那覇と首里の行き来をしやすくするために橋が造られました。この石碑に書かれているのは、その工事を行う際に決められた担当者や費用などです」と柴井さん。
 工事が行われたのは1735年。戦後の都市開発により、現在橋は残っていませんが、記録はしっかりと残っています。

 語り継がれる幽霊伝説? 七つ墓


美栄橋駅近くに幽霊伝説の由来となった岩山があります。石碑の隣に広いコインパーキングがあります。その奥にたたずむ七つ墓(ななつばか)。七つの墓が並んでいたことからそう呼ばれているそうです。 幽霊伝説とは、昔この岩山近くのお店にお菓子を買いに来る女性がいました。その女性の置いていくお金が、翌日には紙(紙銭)に変わるので、店の主人は不思議に思っていたそう。ある日、女性がアメを買っていったので、店の主人が後をつけてみると、墓の中に入っていきました。墓の中をのぞくと、死んだ母親のそばで赤ん坊がアメをしゃぶっていたといいます。子どもを思う母の気持ちが現れた話です。 この墓は、今でも住民に供養され、大切にされているそうです。

取材協力:那覇市観光協会 那覇まちま〜い




新感覚の沖縄料理を味わう
沖縄いみんちゅ

沖縄いみんちゅ

沖縄そばのジュノベーゼスーチカのせ(800円)

沖縄いみんちゅ
エビと島野菜のアヒージョ (1000円)
沖縄いみんちゅ
舟戸まり子さん

 昨年9月にオープンした沖縄いみんちゅ。店長の新川大蔵さんが、県内外の人との交流の場を作りたいと考えたことがきっかけだそう。県産の食材を使い、さまざまな料理を洋風に創作しています。
 料理を担当するスタッフの舟戸まり子さんは、東京出身で沖縄の野菜が特に好きだそうです。「沖縄の食べ物は味がしっかりしていて健康的なものが多いです。おいしく食べてもらえるために、日々料理の研究をしています」と笑顔で話してくれました。
 やんばる地鶏のスパークリングワイン煮(950円)や、沖縄そばのジェノベーゼパスタ風(800円)など、興味のわくメニューが盛りだくさん。スパークリングワインを専門に品ぞろえし、グラスも550円〜と気軽にオーダーできるところがうれしい。新しい味に出会えることで、会話も弾みそうな予感。

沖縄創作料理とスパークリングワイン専門店 沖縄いみんちゅ
那覇市牧志1-9-10 1F
TEL:098-869-7222
営業時間:通常17:30〜25:00頃(昼〜翌朝営業もあり)




手作りシーサーに癒やされ
MITSUOシーサー美術館

MITSUOシーサー美術館

シーサーをモチーフに多くのジャンルの商品を販売しています

MITSUOシーサー美術館
島マースが入ったお守り。持っていると安心できそう
MITSUOシーサー美術館
照屋出さん

 「かわいいシーサーがいっぱいあるんですよ〜」と笑顔で話してくれたのは、美栄橋駅に勤務する照屋出(いずる)さん。「芸術家の宮城光男さんと、そのお弟子さんたちが作ったものだそうです。手作りのいい味がでていて、オリジナリティーもあっていいですね」と語ってくれました。
 店内はシーサーで埋め尽くされており、手作りのため同じものは1つもありません。それぞれの表情を楽しむことができます。種類も豊富で、見てまわるだけでも自然と笑顔になります。
 皆さんも、自分だけの守り神を探してみてはいかがでしょう?。

MITSUOシーサー美術館
住所:那覇市牧志2丁目1-3
TEL:098-862-7800




人気アニメのご当地土産
JUMP STATION OKINAWA

JAMP STATION OKINAWA

店内に飾られているアニメキャラクターとシーサー。

JAMP STATION OKINAWA
ちんすこうやサーターアンダギーなど、見慣れたお菓子も違った印象に。
JAMP STATION OKINAWA
藤田伸康さん

 オープンから今年で2年目になる「JUMP STATION OKINAWA(ジャンプステーション沖縄)。
 「企画から1年以上、いろいろと試行錯誤して完成した店です」と語るスタッフの藤田伸康さん。店内には、大人から子どもまで夢中の週刊少年ジャンプのアニメとコラボレーションした沖縄の土産品が並んでいます。お菓子などの食べ物を中心に、Tシャツやジグソーパズルまで幅広くそろっています。県外だけでなく、県内に住む人も、好きなアニメを見つけて楽しめること間違いなし! 見て楽しい、もらってうれしい商品が盛りだくさんです。

JUMP STATION OKINAWA
那覇市牧志2-4-18 プランステーションビル2F
TEL:098-951-1311




珍しい昆虫、動物に会える
世界のカブト・クワガタ店

世界のカブト・クワガタ店

人気の高い「ゴホンツノカブト」6800円

世界のカブト・クワガタ店
憶病で、外に出すと丸くなる「ボールパイソン」9800円
世界のカブト・クワガタ店
動物好きの福田洋さん。肩に抱いているのはペットのイグアナ「のぶながくん」です

 海外から取り寄せて販売しているという昆虫、動物の種類は約40種類。オープン4年目となる世界のカブト・クワガタ店「b-pro(ビープロ)は、南米産、アフリカ産、東南アジア産、オーストラリア産など、世界の生きたカブトムシ、クワガタムシが勢ぞろい。また、蛇やサソリなども販売。見応えも抜群です。
 代表取締役の福田洋さんは、「蛇は、意外にも女性に人気があるんですよ。『かわいい〜』と、喜んでいただいています」と笑顔。休日は子どもたちでいっぱいになるそう。飼育用品も販売しており、飼育に関する相談にも対応してくれます。

世界のカブト・クワガタ店 b―pro 
住所:那覇市牧志1-4-33 嘉数ビル3階
℡:098-995-8083




歌で広がる和
沖縄音楽食堂ライラ

沖縄音楽食堂ライラ

沖縄音楽食堂ライラ
店内が一体となって、音楽に耳を傾けます。お酒もいつもと少し違う味に感じます
沖縄音楽食堂ライラ
ランチも好評です。人気メニューのミニ島豚塩ダレ丼&ミニ沖縄そばセット 820円

 沖縄音楽食堂ライラでは、沖縄ならではの三線や民謡、島唄を鑑賞しながら、飲食を楽しむことができます。ライブはディナーのみで、約10組の県出身アーティストが日替わりで演奏します。中学生以上からは、ライブチャージに一人500円かかります。
 料理は県産素材を生かしたバラエティー豊富なメニュー。オリジナルカクテルにもこだわり、女性にも喜ばれているそうです。
 店内は舞台や照明も本格的で、個室がないため一つのライブ会場のような雰囲気も味わえます。歌を通して周りと仲良くなったり、新しい趣味が見つかったりするかもしれません。

沖縄音楽食堂ライラ
住所:那覇市牧志2丁目1番1号 プラセンタビル地下1階
TEL:098-941-5003

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